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  • 一宇ichiu

歌が歌えなくなった女性②

私「上手に歌ってはいけないとあなたが思っているものね」

森「え?あー、それはあるかもしれません」


私「そうだよね。ではね、あなたの目の前に上手に歌ってはいけない人がいるとして。これあなたではないよ。あなた以外の誰かが、上手に歌ってはいけないと思っている人がいるとして、なぜその人は上手に歌ってはいけないんだろう?上手に歌うとどうなるんだろう?」


森「何か、上手に歌うと人から何か言われたり、周りの人があまり面白くないかもしれない。自分だけが上手に歌ってしまうと、何か悪いなと思ってるんじゃないかな。みんなの同じというか、下手位がちょうどいい。」


私「なぜそう思うんだろう」


森「なんかきっと、上手だったことで悪いことが起きたから」


私「例えば?」


森「例えばきっと、そのグループが仲間割れしたりとか。上手だったことで悪い事はないと思うんですけども。もしあるとしたならば、自分だけ目立つのがちょっと悪いかなと思うかな。おこがましいと言う気持ちがその人の中にあるのかもしれない。それ以外は思い付かないですね。うまくって悪い事はないですものね。そのグループのレベルも引き上げるし、全体が上手に聞こえる。聞いている人に関しては全然悪い事はないと思います」


私「おそらく、あなたは歌が上手だったんだ。前世でね」


森「あ、はい」


私「それでちょっと傲慢になっていたかな。それでコーラスグループがガタガタになっていった。だから上手に歌えないというその思い込みを外す前に、反省が必要。前世の出来事の書き換えをする前に、反省がなければ書き替えはできない」


森「そうですね。なんかその時の前世の中では、傲慢とか自分自身の気持ちの問題に関しては全く触れてなくって、そういうことをされたっていうだけ。あなたが被害にあった、みたいな感じで。そういうことをされちゃったって言う。」


私「そんなことをされるには原因があるはず。そこに焦点を当てなくてはいけない」


森「そうなんですね。ただ上手なだけだったら、支障はないですものね。だからやっぱり、そういうことを、嫌だなと思われるような態度を私が取ってたんですね。きっと。」


私「そいうことだと思うよ。上手くて、皆のこともしっかり考えて、全体のことを考えて、さらに上手であれば、みんなから尊敬されたはずだよね。しかし嫌なことをされてるっていう事は、ましてや毒を飲まされるって、もし本当ならば相当傲慢だったんだろう。そこの反省がない。というか、そこを反省したから、そうならないように、また傲慢になって失敗をしないように、今回歌えなくしてるということだと思う」


森「そういうことなんですね。もう決めてきたんですね」


私「そうみたいだね。ならば、そこをしっかり反省をして、二度とそういう傲慢な人にはならないと決めること。歌えない人の気持ちがよくわかったはずだから」


森「歌えない人の気持ち・・・。本当によくわかりました」


私「そう。それが第一の目的。歌えない人たちの気持ちがわかること。だから反省をして、そして次の人生は、歌えない人たちの気持ちがわかる自分になろうとしたはずなんだよね。

そこに反省があった。ならばもう一回しっかり反省をすること。そして歌えないという手段がまだ必要なのか。歌えないという手段を手放すには、あなたが周りに対して、しっかり思いやりを持てる自分になれてるか、ということが条件になるよね。だってそれが第一の目的だから」


森「上手まで行かなくても、まあなんか声が枯れないで、歌えるぐらいにはなりたいなーって言うか。人を超えて、ものすごく上手とか言われなくてもいいから、まあ普通にみんなに迷惑かけないぐらいになりたいって言うので、ボイトレには通ってたんです。しかし、結局は何かもやめちゃって。みんなのレベルにまで行かないから。ずっと落ちこぼれで、歌に関しては全く自信がないんですけども。でも歌が大好きで。みんなに迷惑をかけない程度にはなりたいと、ずっと思ってたんです。でもそれはきっと、自分がそういう修行をしたかったんですね。歌えない人たちの気持ちを学びたかったんですね。

歌だけ歌えないんですけど、グループの中では司会みたいな感じでいたし、やっぱりグループの中では、自分が1番目立っていたんですね。だから反省できていないと言うことですか?」


私「目立つのは別に構わないと思うよ。周りに対する気配りができていればね」


森「はい。ずっと教師をしてきましたから、みんなを1つにまとめると言うか、自分でまとめなくちゃ、みんなを引っ張らなくちゃ、と言う思いが強いんです。すぐそういう気持ちが強くなって、誰もしゃべらなければ自分がしゃべらなくちゃと言う感じになるんです。ボイトレの先生からも次の曲は〇〇ですと言うのも、私が言うみたいな感じです。司会みたいな感じで。でも歌えないんですけど。メインの人はほかに沢山いて。でも、実際は自分が一番目立ってるなって」


私「ではね、もしあなたがそこで歌が一番上手だったならば、どうなっていただろう。皆をまとめられただろうか?」


森「あ・・・。分からないけど、最初からもし上手で一度も下手じゃなかったら、多分それはできなかったかもしれない。下手な人は置いてけぼりにしたかもしれないですね。なんかそういう気質がある気がします。自分の中に、上手でぶっちぎりだったら、なんか気配りができない気質が、なんかある気がします」


私「傲慢になりそうでしょ?」


森「暴れ馬みたいな」


私「そういう前世だった」


森「あ~」


私「今回は歌えないという課題を通じて、歌えない人の苦しみに気づいて、皆をまとめる。心地よい場を作るということをやってるんだろう。

だから、そういう傲慢になってはいけないと反省をしてきてるわけね。契約を手放すにしろ、書き換えるにしろ、歌が歌えないという自分を選択した本当の理由。そこに焦点を当てないと、表面的に書き替えても効果ない。あなたの場合は。傲慢にならないようにというのが、理由の一つみたいだからね」


森「では、今その苦しい思いをしているというのが、本望なんですよね」


私「そういうことになるね。しかし本当の目的は何かということ。それは、心地よい場を作ってみんなをまとめる。楽しい場を作るということじゃないかな?」


森「あ、はい」


私「じゃ、本当にそういう場をつくる?みんなを笑顔にするのに、あなたが苦しんだままで出来るかということ」


森「そうですよね。その場に行けもしないような状態です」


私「そうだよね。今まであなたは、歌えないという課題を通じて、苦しみを体験して、そして歌えない人達の苦しみにに気づく、ということをやってたんだよね。皆の苦しみに気づいて、そして心地よい場を作って、皆を笑顔にしてまとめるということを、おそらくやったんだろうと思う。しかし、歌えないという苦しみを通じてという、前提条件はまだ必要ですか?」


森「歌えない苦しみというのを、本当は手放した状態で、その楽しい場にいれるのが、自分の本当の最終的な目的なんですね?」


私「自分でどう思う?」


森「すごい本当ですね。それを本当に究極はそうです。傲慢にならずに、その場で楽しく歌えたら最高です」


私「ならば、歌えないという苦しみを通じてという前提条件はどうしますか?」


森「それはもう手放したいですね」


私「手放しますか?」


森「はい」


私「そしたら私の言葉の後を続けてごらん」


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