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  • 執筆者の写真一宇ichiu

「こうあるべき」が『×』を作り出す

では、あなた自身が今の自分に○△×を付けるとしたら、さてどれですか?

はたして、「私は○です!」きっぱり言い切れる人が何人いるでしょうか? 十人に一人いれば良い方でしょう。ほとんどの方が「自分は○とは言えない。」と思っているのではないですか?

「×ばっかりとまではいかなくても、完全に○とは言い切れない。」という方がほとんどでしょう。事例二の川口さんは、自分に大きな×をつけている典型でした。クライアントさんの中には、そんな方が沢山いらっしゃいます。

実はそこに問題の根本があるようです。自分のどこかに×を付けている。

自分に×を付けていると、周りに○を付けられなくなります。だって、自分が×なのに周りに○を付けるのは悔しいものね。

さらに、物事を判断する基準は何を基準にするかというと、自分自身なんです。自分が一番よく知っている人間は自分ですから、その自分に×を付けていると「人間というものは、どうせそんなもんなんだ…。世の中って大変なんだ…。」としか、見れなくなります。

例えは悪いですが、泥棒が家を建てるとすると、どんな家を建てそうですか? ちょっと考えてみてください。

防犯設備を厳重にやりそうですよね。自分が盗むから、他の人も盗むだろうと思いそうですよね。

詐欺師が人を信用できるでしょうか? ずっと疑ってそうですよね。自分が騙すから、周りも嘘をついているんじゃないかとしか思えなくなります。

そのように他の人を見るときも、無意識に自分を見るときと同じ目線で見てしまいます。つまり、自分に×を付けていると、周りの人や世の中や、出来事もどうせ×だろうとしか見られなくなります。

しかし、×だらけの自分では生きていけませんから、誰かに○をもらわなくてはならなくなってきます。そこで○をもらうために、必要以上に頑張ったり、良い人のふり、良い子を演じていかなければならなくなります。時には「自分さえ我慢すれば…。」と、自己犠牲をしたりします。そうすることで、他人から必死に〇をもらおうとします。

あるいは、取り敢えず相手に○を付けることで○をもらおうとする人もいます。無駄に人をほめたり、おだてたり。

しかし、○を付けているふりをしても、どこかに×を付けてしまいます。そうすることで、自分の×とのバランスを取ろうとします。

あなたはどうですか? やってませんか?

しかし、相手に○を付けることで、自分が○をもらおうとしたり、良い人を演じることで〇を集めようとする人はまだいい方です。

中には自分の×を正当化するために、相手にさらに大きい×を付けようとする人もいます。「あなたの×より、まだ私の方がましよ!」とやってしまいます。そして、バトルが始まってしまったり、あるいは自分の理想像を相手に押し付けようとしたりします。それって大迷惑ですよね。


では、なぜ自分に×を付けてしまうのか。それは、自分の中に何かの基準があるからなのです。「これが正しい。」「こうあらねば…。」という基準が、実は×を作りだしているのです。

「これが正しい。」と思った瞬間、それ以外は「間違い」「×」になってしまいます。そして、×に囲まれて生きていかなければならなくなるのです。(図3)

では、その基準ってどんなものなのでしょう? ○になるための基準ってどこにあるのでしょうか? 絶対的な基準ってあるのでしょうか?

実はどこにもその基準ってないんですよね。

あるとすれば「誰かがこう言った」「これが普通」「常識」等々。実に曖昧なものなのです。それは、時代や国、宗教、個人によって違ってくるし、個人もその時の気分や都合によって、コロコロ変わってしまいます。

そんな曖昧なものを基準として自分で自分を評価し、その上、その基準に合わない自分に×を付け続けて苦しんでいる。

そんなことをやっていませんか?

実はこの「こうあるべき」が問題を作り出す大本なんです。これが正しいと言った瞬間、それ以外は間違いになります。自分で勝手に枠を作り出しておいて、その枠によって発生した×と戦っているんですね。あなたはどうですか?

ほとんどの方がそれをやっているのですが、その中でも2種類の人種がいます。

一つは「こうあるべき」と言って、自分はその枠の中にいる人。「私は正しい」と言っている人です。(図4)

そして「あいつが、こいつが」「社会が、政治が」と自分以外を批判したり、他人に自分の価値観を押し付けようとしたりしている人です。当然「あいつがこいつが」に囲まれて生きていくことになります。

それともうひとつは、「こうあるべきだ」と言いながら、自分はその中に入っていない人です。「こうあるべきなんだけど、それが出来ていない私はダメ…」となっている人です。(図5)その人も当然×に囲まれて生きていくことになります。

そして「私は正しい」といって、枠の中にいる人は、枠の外にいる人に対して、「こうあるべきでしょ!」と相手の×の部分を攻撃し始めます。相手にダメ出しをしておいて、自分の思い通りにさせようとするんですね。自分の意に沿わないものは間違いであり、悪いものとなっていきます。そして周りをコントロールしはじめます。


そこまでいかないにしても、自分の理想像を相手に要求して、小さな衝突を繰り返したりします。あるいは、自分の価値観を相手に押し付けたりします。

しかし、周りは自分の思うようになりませんから、いつもイライラすることになってしまいます。


あるいは、枠の内側にいる人の中には、先ほども言いましたように、自分の「×」を正当化するために、周りに更に大きな「×」を付けようとする人もいます。それは、他人に「×」を付けることで、自分を正当化しようとしたり、自分の優位性を保とうとしているのです。

つまり、そのような人も本当は自分の中の「×」を、一生懸命守ろうとしているということになります。沢山の鎧で守らなければならない何かが自分の中にあるのでしょう。

さらに「私はダメだ」と枠の外にいる人は(図03)、「これが正しい。」「こうあるべき。」「立派にならなくちゃ。」と言いながら、出来ない自分に対して「私のこんなところがダメだから、理想の自分にならなくちゃ。もっと立派な人にならなくちゃ…」とやり始めます。自分にダメ出しをしはじめます。

そうすると、「良い人」「元気な人」を演じたり、時には自己犠牲をやり始めたりします。「私さえ我慢すれば…。」とやり始める人もいます。そうすることで、周りから「○」をもらうことに一生懸命になっていきます。

「○」がたくさん集まれば、あるいは「○」を沢山もらえる自分になれば、誰かに許してもらえれば幸せになれるんじゃないかと思い始めます。しかし、いくら「○」をもらったところで、安心できません。もともと「私は×です」と言っているのですからね。

さらには、昨日もらった「○」を今日「返せ!」と言われるかもしれませんし、今日はもらえたけども、明日はもらえないかもしれない…。そうやって、いつも不安の中で生きていかなくてはなりません

事例二の川口さんがまさにそうですね。「こんなに罪深く、ダメな私は皆に許してもらわなくてはいけない。」「あなたはもう○よ」と言ってもらわなくてはいけないと思い込み、「許してもらうこと」「〇をもらうこと」で幸せになる許可をもらおうとしていました。

しかし、枠の中にいようが、外にいようが結果は同じなんですね。結局は×に囲まれて、×と戦い、×に怯えながら生きていくことになります。あなたはどっちにいますか?

これも、ほとんどの人が状況や都合に応じて、枠から出たり入ったりしているでしょう。例えば、会社や学校では「やっぱり私って…。」と思って自信を無くしたり、しかし家に帰ると家族に対して「あんたが!」と人を責めたりします。残念ながら、まだ私にもそういう側面があります

そのようにしても、どちらも自分や周りに付けた×をどうにかしようとし始めます。あなたもそれをやっていませんか? そして、その×は無くなりましたか? どうでしょう。逆に増えていませんか?

そうなんです。×をどうにかしようと思えば思うほど、×は逆に増えるんです。それは、当然のことなんです。

×をどうにかしようと思っているということは、枠にこだわっているということです。そして、その枠が×を作り出していたのですから、×をどうにかしようと思えば思うほど、×は逆に増える一方だという悪循環に陥ります。少なくとも×が無くなるということはまずないでしょう。

「なぜ、あなたは私のいう通りにしないの!」。そう言えば、相手から反発が返ってきます。もし、相手がおとなしい人であれば、その時は従うでしょうが、心の中では怒りが渦巻いていたり、自信をなくして、さらに出来ない人になっていったりします。

あるいは、「自分はダメだから、頑張らなくっちゃ!」と頑張るのですが、結局疲れ果てて、なにもできなくなったり、失敗したり…。そして結局「やっぱり私って…。」となってしまいます。

そんな経験ありませんか? それは、あなたの周りの「×」や、自分に付けた「×」をどうにかしようと思ったからなのです。

×をどうにかしようと思えば思うほど、×はどんどん増えていくことになります。

では、どうしたらいいのでしょう。

それは、×をどうにかしようとするのではなく、「こうあるべき」という枠を無くすこと、はずすことなのです。枠が×を作り出していたのですからね。枠を外せば、自動的に×は無くなります。×から解放されるのです。



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